ハンドメイドルアーのヒートンは?強度と耐久力を考える
ハンドメイドルアーを作成するときに頭を悩ますのがフックとスプリットリングとヒートン。ルアー作れば作るほど数が必要となります。
フックとスプリットリングは市販品の物を代用するしかありませんがヒートンに関しては自作もできる。ということでヒートンについて書きたいと思います。
市販品ヒートン
市販品のヒートンは種類も豊富で手軽に購入することができ、ある程度のルアーに使用できます。
たとえばミノーやクランク・バイブレーションといったルアーを自作するのには手軽で簡単に装着でき最適です。しかしビッグベイトなどの大きくて重たいものには向いていない傾向にあります。
たとえばビッグベイトのジョイント部分に使用した場合キャストを繰り返すうちにヒートンが開いたり曲がったりといったことが起きます。
もちろんこれを解消するにはヒートン自体の線径を太いものに変えると良いかもしれませんが2mm以上というものがあまり売られていないんですね。
ですがバスキチが知ってるところでは線径2.3mm 長さ40mmというのを販売しているところがあります。
それがここ → WILD LURES
またバルサで作成するようなルアーにはスポスポと抜け使用できません。もしバルサで使用したい場合には円形の固い木材にヒートンをねじ込み、それをバルサのルアーに埋め込んでください。もちろん円形分の溝をバルサに掘っておかないといけませんよ。
市販のヒートンが活躍する最適な使用法はハードウッド系のルアーに使用することです。
自作ヒートン
自作ヒートン 軟質ステンレス線
ホームセンターなどで簡単に手に入るクルクルと丸くなってる売られているものですが、この軟質ステンレス線は針金のように柔らかく加工がしやすいのが利点です。
5~8センチほどにカットしたステンレス線を軽く半分に折り曲げその部分に精密ドライバーや釘などを巻き付けペンチなどで両端を挟んでネジネジとしていくと簡単に自作のヒートンが出来上がります。
このヒートンは市販のヒートン同様にバルサには向いてませんがハードウッド系には最適です。
バルサに使用する場合はヒートンとしてではなく貫通ワイヤーとしてバルサとバルサに挟んで使用すると強度が保たれます。もしヒートンとして使用する場合は市販品で解説した時のようにして下さい。
この軟質ステンレスヒートンをビッグベイトやジャイアントベイトで使用すると曲がったりするんじゃないの?と思われかもしれませんが軟質ステンレス線の線径の太さとルアーの長さ重量にもよりますが適正であれば問題ありません。
自作ヒートン 硬質ステンレス線
一部のホームセンターや大手釣具店で手に入りやすく、おもにスピナーベイトやバズベイトなどを作成するときに使用する硬質のステンレス線です。
硬質ということもあり「ねじる」という作業が不向きで、どちらかというと加工のしにくい材質です。
細いものは軟質ステンレス線と同じ方法でヒートンを作成することができますが1.0mmを越える太さになると確実に手がやられます。2.0mmなんて手でねじるなんてことは無理ですので電動工具などを使用してヒートンを作成してください。
強度的にもかなり強い反面ぶつけたときに割れたということもチラホラ・・・
ハンドメイドのヒートンはどれを使用したらいいの?
作るルアーや大きさ重さでヒートンは変わりますが強度や耐久力という点を考慮して選ぶ必要があります。
強度・耐久力の強さの順位
- 硬質ステンレス線ヒートン
- 軟質ステンレス線ヒートン
- 市販品ヒートン
あくまでも強さの順番であり最下位の市販ヒートンが使えないかというとまったくそういったことはありませんので誤解しないでくださいね。市販のヒートンでも問題なく使用できますので。
市販のヒートンで使用できるルアー
- ミノー系
- クランクベイト系
- バイブレーション系
- トップ系
- スモールジョイント系
※WILD LURES さんのヒートンであればビッグベイト・ジャイアントベイトに使用できます。
軟質ヒートンで使用できるルアー
- ミノー系
- クランクベイト系
- バイブレーション系
- トップ系
- スモールジョイント系
- ビッグベイト
- ジャイアントベイト
※線径によって使用できる範囲が変わります。
硬質ヒートンで使用できるルアー
- ミノー系
- クランクベイト系
- バイブレーション系
- トップ系
- スモールジョイント系
- ビッグベイト
- ジャイアントベイト
ヒートンのねじ込み方
用意する物
- ルアー
- ドリルの刃(1.0~)
- エポキシボンドまたは瞬間接着剤
これらを用意して下さい。
市販のヒートンの場合はドリルの刃は1.0mmで大丈夫ですが軟質、硬質ステンレス線の場合は線径の倍くらいのドリルの刃を用意して下さい。
また瞬間接着剤は市販のヒートンに使用しエポキシボンドは軟質、硬質ステンレス線に使用します。
ハンドメイドルアーにヒートンをねじ込む場所へドリルで穴をあけます。
このように穴が開くと思いますので仮付でヒートンを1度ねじ込みます。
↑市販のヒートン
↓硬質ステンレス線ヒートン
このような感じで仮にねじ込み奥までねじ込みます。
ねじ込んだヒートンを一度抜き、できた穴へエポキシボンドや瞬間接着剤を入れます。
市販ヒートンの場合は瞬間接着剤を穴へ入れたらすぐにヒートンをねじ込んでください。半分くらいねじ込んだらさらに1滴たらすと強度が出ます。
軟質、硬質ステンレス線ヒートンの場合はヒートンに軽くエポキシボンドを塗っておくとボンドが隅々までいきわたり強度が出ます。ねじ込んだ際に穴からエポキシボンドがあふれますのでキレイに拭いてくださいね。
バスキチがハンドメイドで使用してるヒートンは?
最新版ヒートン作成は下の記事(2015年度版)から進化しましたので上のリンクの記事を参考にされてください。
2015年度現在のバスキチが使用してるヒートンは「強度、耐久性」にすぐれた硬質ステンレス線ヒートンを使用しています。
1.4mmという線径のステンレス線を加工し作成してますので強度、耐久性は問題なく安心してルアーをキャストすることができています。
ビッグバスはもちろん80センチの雷魚の強烈な引きでも曲がったりねじれたりといった変形が起きることはありませんでした。
硬質ステンレス線ということもあり加工するのが大変ですけどね。
これからヒートン作成は進化するかもしれませんが・・・
あなたがハンドメイドのヒートンで悩んでいるのであれば作るサイズや重さなどで使い分けてみるのも1つの手ですよ。
軽いものであれば市販ヒートンで十分です。さらに強度、耐久力を追求したい場合は軟質、硬質ステンレス線でヒートンを作成するのもいいかもしれませんね。
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それではこの記事があなたの参考になれればバスキチは最高に幸せで~す♪